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あれから6年

昨日3月11日はあの東日本大震災から丸6年でした。早いといえば早いですかね。6年も経ちますと、当然ながら当会少年部の当時の小学生は全て入れ替わっております。昨日午前中の河西道場、夜の和歌浦道場で少年部の皆さんに「6年前の今日」を覚えているかと尋ねましたが、ほとんどは覚えていないと言いました。そりゃうそうでしょうね…。今の小学生は当時1歳~6歳、ハッキリ覚えているほうがおかしいというものであります。ただ、人づてに聞いたのか何が起こった日であるかは知っている子がほとんどでした。

私は決して人に威張れるような聖人君子や人格者ではありません。ありませんが、「空手道の指導者」という武道教育者、“教育者”の端くれとして道場生の少年部の皆さんに練習終了後、少し時間をかけて自分の思いを話しをしました。その内容を書かせていただき、謹んで本日のブログとさせていただきます。

「今、みんなこうしてお父さんやお母さんに空手を習わせてもらって、送迎もしてもらい、家に帰れば、家族の人が『おかえりなさい』と温かくむかえてくれるでしょう。たぶん、それが当たり前だと思っているでしょうし、そう思うことは悪いことではないと思います。しかし、6年前の今日に、その当たり前にあるべき自分の家や両親、きょうだいを失った子が大勢いました。今一瞬、自分の身に置き換えてください。想像できますか?たぶんできないでしょう。君たちは今の自分があるのは当たり前と思うだけでなく、時には、そう時々でいいです、こうして普通に生活を送れることに感謝してください。被災地には空手を習いたくても辞めざるを得なかった子も多かったと聞きます。こうして普通に空手を習えることにも感謝してください。空手を習える感謝は私に対してではなくお父さんやお母さんに対してです。その感謝とは口に出すのではなく、練習中はふざけたりせずしっかりと練習することです。そして、これは私自身も含めてそうですが、平凡な暮らしをできる普通のことが一番の幸せであると感じて生きていきましょう。以上です。」

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