先週は各道場で後ろ廻し蹴りの練習をしました。難易度の高い蹴りですので、この蹴りのポイントの復習をしておきたいと思います。久々のブログ上の実技講座でもあります。「大は小を兼ねる」ということわざがありますが、こと、空手の蹴りについては“上は中を兼ねる”と言われます。つまり上段を蹴れれば中段も蹴れるということです。よって、ここでは上段後ろ廻し蹴りの連続写真で説明します。
左足前のオーソドックスの組手の構えから、左手でフェイントをかけながら、左前足を右45度斜め前にステップイン。この左足が蹴る時の軸足になります。左手のガードは下げないように注意して、右肘を脇を締めたまま腰を切りかえて…。
ここは右肘のリードが最重要!グイッと右肘を背骨に巻きつけるようにしていきますが、蹴り足の右足はしっかりタメて我慢できるギリギリまで動かさず、回転に合わせて右足を廻します。
ここでどこを蹴るかの高さを調整します。写真では上段で、相手の側頭部または顎狙いですが、中段では相手の右脇腹レバー狙いとなります。いずれにしてもカカトが当てる部位であり、当てる少し前に膝を曲げれば、勢いがついて威力は倍増します。
刈りきるように、弧を描くように廻す蹴りをして右足の着地のときバランスを崩さないようにします。
以上ですが、いかがでしょう。但し書きになりますが、後ろ廻し蹴りができるようになるには、その前提として廻し蹴りが正しくできることです。こうやって、徐々に技のレパートリーを増やしていきましょう!
左足前のオーソドックスの組手の構えから、左手でフェイントをかけながら、左前足を右45度斜め前にステップイン。この左足が蹴る時の軸足になります。左手のガードは下げないように注意して、右肘を脇を締めたまま腰を切りかえて…。
ここは右肘のリードが最重要!グイッと右肘を背骨に巻きつけるようにしていきますが、蹴り足の右足はしっかりタメて我慢できるギリギリまで動かさず、回転に合わせて右足を廻します。
ここでどこを蹴るかの高さを調整します。写真では上段で、相手の側頭部または顎狙いですが、中段では相手の右脇腹レバー狙いとなります。いずれにしてもカカトが当てる部位であり、当てる少し前に膝を曲げれば、勢いがついて威力は倍増します。
刈りきるように、弧を描くように廻す蹴りをして右足の着地のときバランスを崩さないようにします。
以上ですが、いかがでしょう。但し書きになりますが、後ろ廻し蹴りができるようになるには、その前提として廻し蹴りが正しくできることです。こうやって、徐々に技のレパートリーを増やしていきましょう!
今回は昨年の4月30日付ブログ以来の実技講座であります。「どんだけ離れてんねん」って言われそうでありますが(笑)、タイムリーにお届けしたいと思います。「タイムリー」と申しますのも、来月は当会の交流試合。また、交流試合に限らず、フルコン空手大会の“決まり手”の多くを占めるのが今回のテーマである上段廻し蹴りです。
1 2 3 4
1~2 蹴り足で床を蹴り勢いをつけ、重心は軸足にかけて
3 蹴り足のかかとをお尻の直近まで引き付けタメていき(しっかりタメること!)
4 ここからそのまま膝を平行に蹴れば中段廻し蹴りに…落とせばローキックになる
5 6 7 8
5 斜め上に上げていけば上段廻し蹴りに…膝のタメをそのままにしながら、軸足を回転させる
6 インパクトの直前まで膝のタメは保つようにする。膝を開くのが早い人は注意!
7 軸足は曲げないように、蹴り足の膝を開放、上体は倒さないように
8 インパクトの瞬間、蹴り足の膝は伸ばしきって、軸足の親指の下は浮かさないようにして蹴り抜く
9 10 11 12
9 蹴り終えたあとはすばやく蹴り足を引き戻す
10~11 このときに蹴り足の膝は再び閉じる。膝を開いて降ろさないように!
12 このままスッと地面に降ろすが、相手の体勢によっては、ここで蹴り足を地面に降ろさず、相手のガードが下がっていれば、もう一回上段廻し蹴り。相手がガードを必要以上に上げていれば、脇腹への中段廻し蹴り。相手がサイドばかり気にして顔面、前面がガラ空きの場合、上段・中段前蹴りにすることもできる
いかがでしょう。当会各道場では何回も何回もこの蹴りの練習をしております。この蹴りができるようになるには練習が必要ですが、その前段階として股関節、膝裏が柔軟であることです。柔軟性は持って生まれた体質、骨格の形にもよりますが、小学生であれば毎日柔軟運動続ければ1~2ヶ月経てば間違いなく柔らかくなります。しつこいようですが、「蹴りが上手くなりたけば柔軟運動は必須」です!
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1~2 蹴り足で床を蹴り勢いをつけ、重心は軸足にかけて
3 蹴り足のかかとをお尻の直近まで引き付けタメていき(しっかりタメること!)
4 ここからそのまま膝を平行に蹴れば中段廻し蹴りに…落とせばローキックになる
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5 斜め上に上げていけば上段廻し蹴りに…膝のタメをそのままにしながら、軸足を回転させる
6 インパクトの直前まで膝のタメは保つようにする。膝を開くのが早い人は注意!
7 軸足は曲げないように、蹴り足の膝を開放、上体は倒さないように
8 インパクトの瞬間、蹴り足の膝は伸ばしきって、軸足の親指の下は浮かさないようにして蹴り抜く
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9 蹴り終えたあとはすばやく蹴り足を引き戻す
10~11 このときに蹴り足の膝は再び閉じる。膝を開いて降ろさないように!
12 このままスッと地面に降ろすが、相手の体勢によっては、ここで蹴り足を地面に降ろさず、相手のガードが下がっていれば、もう一回上段廻し蹴り。相手がガードを必要以上に上げていれば、脇腹への中段廻し蹴り。相手がサイドばかり気にして顔面、前面がガラ空きの場合、上段・中段前蹴りにすることもできる
いかがでしょう。当会各道場では何回も何回もこの蹴りの練習をしております。この蹴りができるようになるには練習が必要ですが、その前段階として股関節、膝裏が柔軟であることです。柔軟性は持って生まれた体質、骨格の形にもよりますが、小学生であれば毎日柔軟運動続ければ1~2ヶ月経てば間違いなく柔らかくなります。しつこいようですが、「蹴りが上手くなりたけば柔軟運動は必須」です!
先週は河南道場と中央道場でこの4月体験入門してくれていた方々が正式入会を申し出ていただきました。これを機に…というわけでもないですが、空手に絡む世間話しや当会の様子が話題中心の当ブログでもちょっと、初心者のための「実技講座」らしきものをしてみたいと思います。
「前蹴上げ」は基本稽古の蹴り技の一番めにするものです。実戦(組手)で使う蹴りの技ではありませんが、股関節、膝裏を柔軟にするため当会では最重要視しています。股関節が硬ければ、高い打点の蹴りは望めませんし、膝裏が硬く膝が真っ直ぐに伸びきらないようでは蹴りのインパクト(相手に当てる瞬間)時に十分なパワーが相手に伝わりません。なお、インパクト時に膝を120~130度ほど曲げる「下段廻し蹴り」、膝をしっかり閉じる「膝蹴り」は除きます。
前屈立ちから蹴上げの足(後ろ足)を前に出しつつ、曲げていた軸足(前足)の膝は伸ばしていく。
腰をきって蹴上げの足の膝裏を伸ばしたまま前に…。ここで膝を曲げて前に出してはいけません。
軸足の親指の下の部分は床から浮かないように注意し、最後は軸足、蹴上げの足ともに真っ直ぐに伸ばします。
勿論、誰しも最初から写真の黒帯の子のような上手な前蹴上げはできません。できる高さから徐々に上げていくのです。ストレッチを当会での通常練習時だけでなく、家でも十分すれば必ずできるようになります。成人してからではかなりの時間を要しますが、小学生以下ならそう時間を要せずに柔らかくなります。持って生まれた柔軟性もあるでしょうが、結局は「やるかやらないか」だけです。ゲームをしながらでも、テレビを見ながらでもいいです。蹴りが上手くなりたいのなら股割り開脚のストレッチは週3回1回10分ぐらいは是非やっていただきたいと思います。今、書いたこと以外の細かいことについては、個人差もありますので、練習時に個々にしっかりと指導させていただく方針であります。
「前蹴上げ」は基本稽古の蹴り技の一番めにするものです。実戦(組手)で使う蹴りの技ではありませんが、股関節、膝裏を柔軟にするため当会では最重要視しています。股関節が硬ければ、高い打点の蹴りは望めませんし、膝裏が硬く膝が真っ直ぐに伸びきらないようでは蹴りのインパクト(相手に当てる瞬間)時に十分なパワーが相手に伝わりません。なお、インパクト時に膝を120~130度ほど曲げる「下段廻し蹴り」、膝をしっかり閉じる「膝蹴り」は除きます。
前屈立ちから蹴上げの足(後ろ足)を前に出しつつ、曲げていた軸足(前足)の膝は伸ばしていく。
腰をきって蹴上げの足の膝裏を伸ばしたまま前に…。ここで膝を曲げて前に出してはいけません。
軸足の親指の下の部分は床から浮かないように注意し、最後は軸足、蹴上げの足ともに真っ直ぐに伸ばします。
勿論、誰しも最初から写真の黒帯の子のような上手な前蹴上げはできません。できる高さから徐々に上げていくのです。ストレッチを当会での通常練習時だけでなく、家でも十分すれば必ずできるようになります。成人してからではかなりの時間を要しますが、小学生以下ならそう時間を要せずに柔らかくなります。持って生まれた柔軟性もあるでしょうが、結局は「やるかやらないか」だけです。ゲームをしながらでも、テレビを見ながらでもいいです。蹴りが上手くなりたいのなら股割り開脚のストレッチは週3回1回10分ぐらいは是非やっていただきたいと思います。今、書いたこと以外の細かいことについては、個人差もありますので、練習時に個々にしっかりと指導させていただく方針であります。